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家電メーカー説明員のお仕事。

今の仕事、家電メーカーの接客係(ヘルパー)ってヤツは微妙な立場で。
これが結構複雑で面白い。
今回のテーマは、「知られざる家電量販店のメーカー説明員のお仕事」だ。

ただでさえ派遣社員っていう微妙な立場なのに、
当の職場は派遣先の会社ではなく、さらに出向先である家電量販店に直行直帰。
職場に行けば派遣先のメーカーの社員なんぞ1人もおらず、基本的に自分1人。
たまーに担当のメーカー営業マンが回ってくるぐらい。
周りは他メーカーの販売員ばかりで、まさに乱戦地帯。
しかし調和を取りつつなるべく穏便に、販売台数勝負をし続ける。
さて肝心の量販店の社員はというと、まともに自分から接客する人間はごくわずか。
ほとんどが、我々メーカーヘルパーが接客して決まった商談をぼーっと待ち、
契約レジを担当するっていう流れになっている。すっかりそうなっている。

お客様と接する「店の人間」は、ほとんどがそのヘルパーという状態になるが、
客から見れば「店員さん」の違いなんてほとんど分からないらしい。
しかしヘルパーっていうのは、客への接し方も微妙な立場で、
・基本的には商品の説明をすることだけが仕事。
・他のメーカーの商品を悪く言えない。(言う人もいるがすぐ叩かれる)
・他メーカーが接客中や、接客直後なら声をかけてはいけない(わざとそうやる人もいる)
・値引き交渉では自分の判断で値引き額を言えない。(必ず店の人間に聞く)
・メーカーの営業所にも顔を出さないので、新情報もあまり入ってこない。
なーんて立場を維持しつつ、他メーカーより売らなきゃいけない。

よくある接客の流れはこうだ。
・買いそうな客が来ると、一斉にメーカーヘルパーが距離を取ってマークし始める。
・自メーカー商品前に立ち止まったり、ここぞのタイミングで我先に声をかける。
・購入意欲濃厚なら「俺が先だ、あっちにいけ」と押しのけてでも接客に入る人もいる。
・適当に話しかけて、商品説明を聞きそうなら購入対象を高価なものに押し上げつつ接客する。
・値段交渉に入ったら、店の社員に値段を聞きに走る。
・その間も他メーカーヘルパーがこっそり話しかけてひっくり返さないか警戒する。
・値段や在庫や納期を確認して、準備万端で客のところに走って戻る。
・交渉成立なら店の社員に引き渡して説明の補足と契約レジを任せる。
・本当はいけないハズだが、社員はここでメーカーヘルパーの取った契約を自分の成績にしてしまう。
・メーカーヘルパーは店として売れていれば首の皮は繋がる。自分名義のレジ通過台数は無関係。
・メーカーで用意した粗品などがあればここで手渡して、終了。
・手が空いたらダッシュで売り場に戻って、すぐ接客相手を探す。途中で客に捕まることも。
・客単価があまりにも低いお客様なら、その辺でプラプラしてる店の社員を呼んで振ってしまう。
・昼休みなどの休憩時間に、ご指名で呼ばれることも多々。ラーメンにお湯入れて食べる寸前とか。
・なまじ店の社員よりもあらゆる製品に詳しいと無駄な説明接客を求められることもある。時間損。
・延々これを繰り返す。飯すら食えず、9時間ずっと接客&ダッシュを繰り返す事も多々。

大体こんな感じ。
さてさて気になる勤務形態やお給料は?
まず、働く日数。
金土日月の4日間というメーカーや、土日祝だけのメーカー、
はたまた私のように火金以外の週5日は全部出勤というメーカーもある。
週5日なら月に21日ぐらいってことか。
派遣会社によっては有給も取れるが、滅多に3連休以上を取ることなんて出来ない。
土日に休むと、派遣先の人から散々ブーブー文句を言われる。
わずかな有給は、怪我や病気での欠勤用に温存するが吉。
年間休日日数なんて、計算したくもないと誰もが言う。
勤務時間はほとんどの人が、間に45分+15分の休憩を挟んで、
実労働8時間の拘束9時間。
人によっては7時間って契約もあるらしい。

給料面は結構ばらつきがある。
これは、完全に別会社の派遣会社を利用しているか、
自社グループの派遣会社を利用しているか、
それとも直接雇用なのか、で変わってくる。
月に20万以上の固定月給なんて人もいる。残業代が出ないとかなんとか。
日数が少なく、週末含めて週4日勤務なんかだと、時給1400円なんてのもあるな。
平均すると時給は1250円ぐらいではなかろうか。
平日の日中に働いて、これだけの時給がもらえる仕事ってのはなかなか無いと思う。
下手な工場勤務より多いだろうよ。
ちなみに私は何故かめっちゃ少ない。時給1000円で交通費無しだ。
派遣先のメーカーは、一流メーカーだと思うので、人件費はそんなにケチってないハズ。
つまり、仲介している派遣元の派遣会社がかなりの額を搾取しているんだと思う。
一番最初にそう言われて、平均額を知らないので騙された。
「一般的な販売員の給料は昼間は平均800円ぐらいですから、とても多い額です」とか、
いざ働いてみたらその労働力と勉強し続ける必要性、そして休日の少なさに全く見合わない。
時給1200円だとしても、どう考えても安いと断言出来る。

この仕事の時給平均が高いのは、能力給的な部分が大きいと思っている。
・本来の店の社員よりも豊富な知識が必要。
・でも肝心のメーカーはしっかり教えてくれないので、自分で知識を得る必要がある。
・持っている知識を店の社員やお客様に正確に伝えられる教育・指導能力が必要。
・自分のメーカーの全てのデジタル・家電製品、他社の製品の知識と操作が分かる。
・何十年も昔の製品に対しても、接続や機能の違いなど、ある程度の知識が必要。
・家電製品に関する取り扱いや処分、設置義務などの法律や条令の知識が必要。
・展示やお客様へ伝えられるよう、家電の開梱設置工事から接続、設定などが出来る技能が必要。
・その店以外での商品の金額をある程度把握し、個々の製品の平均価格を把握する能力が必要。
・お客様の家族構成やライフスタイルからお勧めの家電を提案出来るコンサルティング能力が必要。
・一日中立って、走り回れる脚力と体力、そして忍耐力が必要。
・重たい家電製品を何度も上げ下ろしすることもあるので筋力も必要。
・客の財布から数十~数百万円を引っ張り出す会話・接客能力が必要。
・客の顔、前回の接客内容、家族構成などのデータを覚え、リピーターを逃さない記憶力が必要。
・ヘルパー同士のドロドロした人間関係の波に揉まれても負けない精神力が必要。

そんな感じか。

土日だけの大学生のアルバイト説明員なんてのも結構いるらしい。
平日も来ている人には、50代以上のご年配の方も多い。
わたしのいる県なんかは販売員のレベルが高いほうらしく、
大きいイベントなどで首都圏などから「売り上げナンバー1の凄い説明員」などが支援に来ても、
そういう人間相手に、どの説明員もほとんど負けることが無い。
この地域の説明員はスゴウデが多いが、人口がそもそも少ないから売り上げは少ないのだろう。

これから家電関係の仕事をしたいなぁと考えている人にアドバイスだ。
・家電の知識はネットの掲示板、雑誌、テレビ番組を鵜呑みにしてはいけない。
・雑誌は、お金を多く出したメーカーの商品が「良く」書かれる仕組みになっている。
・家電芸人とかが流行っているが、あの内容は間違いだらけだ。無視しよう。
・ネットの掲示板は、メーカーの正式発表で真偽を確認したもののみ信用しよう。
・とにかく機械は触って覚えることが大切。目と耳で得ただけの知識で「操作」は出来ない。
・カタログスペックは、メーカーによって違う条件で計測、判断しているケースが多い。
・↑スペック比較をするならば、同じ条件を前提に計算しなおして判断しよう。
・メーカーのWEBサイトから、新情報に関するRSSを拾って公式情報の通になろう。
・家電製品のイベントや発表会などには積極的に顔を出そう。
・家電店で接客を受ける時、相手がどのメーカー側の人間なのかを踏まえて話を聞こう。
・ヤマダやケーズは、SHARPから先にお金を渡されて「売ってくれ」と頼まれていると覚えておこう。
・「○○最高」「××業界トップ」などの言葉の正体を把握しよう。これ大事。
 例えば①
 「SHARPの亀山工場製AQUOSは業界トップの販売台数」の正体は、
  ・大きさを問わず、液晶テレビだけを数えての台数では一番多く売れている
  ・業界とは、あくまで液晶テレビ業界。プラズマテレビ等は一切含まない。
  ・パナソニックは42型以上はプラズマだけなので、液晶台数は当然少なくなる。
  ・ちなみに46以上ぐらいからの大型テレビはプラズマテレビの方が販売台数は多い。
  ・簡単に言うと、リビング用とかのメインはプラズマに負けてるけど安く小さいので台数稼いでる
 と言う感じ。
 例えば②
 「業界初!超解像技術導入レグザは高画質!」の正体は、
  ・超解像技術は、様々な高画質化技術が存在する中の1つにすぎない。
  ・同じような技術で違う名前のものは、SONYなどでは昔から研究されて使われている。
  ・超解像で綺麗になるとは限らない。エッジが目立つのは悪化の原因にもなる。
  ・この技術は「静止画単位で何度もエッジの再現処理をすることで徐々に高画質化する」技術。
  ・現在発売中のレグザは1フレームわずか1回処理しただけなのでほとんど効果が無い罠。
  ・ちなみにレグザは同じ型番の商品でも、中国製だったりインドネシア製だったりする。
  ・↑展示品で比較してみたら、同じ型番でも国が違うと画質や品質が異なる当たり外れがあった。
  ・簡単に言うと、「とりあえずこういう名前の処理を入れてみたけど効果は微妙」という話。
 例えば③
 「倍速液晶は動きに強い!」の正体は、
  ・倍速液晶技術と一口にいっても、メーカーや型番によってその方法はバラバラである。
  ・2009年モデルの液晶の中には、実は去年のプラズマと同程度の動画性能の液晶もある。
  ・SONYの4倍速は、従来の倍速以上、プラズマ未満って感じ。パネルの対応が不明だ。
  ・倍速技術でフレーム間が滑らかに見えるのと、残像現象の改善は実は別問題である。
 例えば④
 「プラズマは液晶の倍の電気代がかかる」の正体は、ちょっと難しいが、
  ・そもそも、バックライト固定の液晶と自然発光方式のプラズマは仕組みが異なると知るべし。
  ・一般に言われる「倍の電気代」とは「画面全部がもっとも明るく真っ白になった状態」を言う。
  ・液晶はバックライト、つまり、後ろに明るさ半固定の光源がある。
  ・液晶は真っ白でも真っ暗で電気代はあまり変わらない。シャッターの開閉で明るさが変わる。
  ・プラズマは点の1個1個が光源である。つまり、明るいところと暗いところは電気代が変わる。
  ・一般的なテレビ番組は画面が最大蛍度で真っ白なんてありえない。
  ・↑プラズマは、この時最大蛍度時の70~80%程度で電気代が推移すると言われている。
  ・年間で計測すれば、電気代は月に倍はかからないが、ちょっと多いと分かる。
  ・ちなみに、42型なら200~300円ぐらい液晶より多いかも?程度で済む。
  ・というか、2009年モデルの「ネオ・プラズマパネル」なら電気代は従来の半分ぐらいだ。
  ・ネオ・プラズマの42型は液晶と同程度だが、46以上はその辺の液晶より電気代が安い。
 例えば⑤
 「LEDバックライト液晶はコントラスト比100万:1以上」
  ・正面で見たときのみの話である。
  ・SHARPなどがよく言う、「15000:1(Gなど)や20000:1(RXなど)」とは違うコントラストの話。
  ・実は去年のプラズマだって同じ計測をすると正面以外から見ても100万:1だったりする。
  ・コントラスト比100万:1以上を計測する計測装置は、はこの計測時点で存在しない。

色々書いてみた。参考になっただろうか。
しかし、私も色々な情報を参考に書いてはいるが、
見て分かる人は分かるだろうが、やや好みのメーカーに傾いた内容だろう。
そして、その情報が必ずしも正しいとは限らないし、情報の鮮度ってものがある。
あくまで「参考」にして欲しい。

家電業界は楽しいと思う。
売れた台数、金額などが数字で分かるので、やりがいもある。
反面、能力や体力気力に大きく左右されるという厳しさもある。
別に一生この仕事をやる気はないが、
続ける限りは、誰にも負けないという気合をいれ、全力で頑張っていこうと思う。

これを読んで興味を持ち、家電販売のプロを目指す人がいたら、
これまた全力で応援させてもらおうじゃないか。
厳しい時代だが、1つの職ネタと思っていただければ幸いである。
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コメント

ものを売る仕事はやりがいありますね。
自分のやったことの反応が目に見えることも多いですし。

さて、2月度おすすめ曲を投稿したのでお知らせです。
作者さんからのメッセージ、今回ははハトでおなじみ秦野Pさん。

【ボカロ投票所】月刊VOCALOIDおすすめ曲選 2009.02
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6516873

よろしければどうぞ。


あと、遅ればせながらお誕生日おめでとうございます。

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